国際人材協力機構(JITCO)とは?特徴・役割やサービスを解説

国際人材協力機構(JITCO)とは?特徴・役割やサービスを解説

ニュース・特集技能実習特定技能登録支援機関

JITCOの概要

JITCOの概要

JITCO(ジツコ)、正式名称:国際人材協力機構は、株式会社ではないため、「儲ける」ことは目的にしていません。技能実習生・特定技能外国人などの受入れ促進と拡大が目的です。
設立時は法務省・外務省・経済産業省・厚生労働省・国土交通省の5省共管でしたが、2012年4月内閣府所管の公益財団法人に移行しました。

JITCOの役割

多彩な役割

JITCOには多彩な役割があり、具体的には技能実習制度・特定技能制度の総合支援機関として、また養成機関として活動しています。
総合支援機関、また養成機関として具体的に行っている活動について、詳細に解説していきます。

技能実習制度の総合支援機関

JITCOは、外国人技能実習制度の総合支援機関として、以下5つの支援事業を柱とした支援サービスを提供しています。

  1. 「受入れ」
  2. 「手続き」
  3. 「送出し」
  4. 「人材育成」
  5. 「実習生保護」

監理団体や実習実施者などのためにセミナーを開催したり、監理団体の監理責任者などのために養成講習の実施をしたり、個別相談や教材の開発と提供も行っています。

養成講習機関

JITCOは養成講習機関でもあります。
現在の技能実習制度では、養成講習機関の養成講習の受講が必要です。これは技能実習法により、3年ごとに受けねばならないときめられています。①監理責任者、②指定外部役員もしくは外部監査人、そして③技能実習責任者が対象です。

また監理団体の技能実習指導員、生活指導員にも受講が推奨されており、受講することで「優良な監理団体」との判断がされやすくなります。

特定技能外国人の受入れ総合支援機関

特定技能外国人の受け入れ総合支援機関でもあり、①「受入れ」②「送出し」③「手続き」④「人材育成」⑤「在留支援」の5つを柱に、特定技能所属機関や、登録支援機関などに支援を行っています。

JITCOが行う支援サービス

JITCOが行う支援サービス

JITCOの支援サービスについて、詳しく見ていきます。

受入れ支援

技能実習生・特定技能外国人の受入れの際、さまざまな手続きがあります。中でも実務上のことや、関係法令について悩む方が多いです。
JITCOは、そのような悩みに応えるため、個別相談や講師の派遣を行なっています。また説明会の開催なども行い、課題の迅速な解決に貢献しています。

個別相談

個別相談では、技能実習生の受け入れに関する相談に応じます。監理団体や、実習実施者が対象です。

全般的な相談受付

JITCOの本部、もしくは全国に12ヶ所あるJITCOの地方駐在事務所で、技能実習制度の全般的な相談受付もしています。本部・12ヶ所の地方駐在事務所の場所はこちらのページから確認できます。

問い合わせ先は以下になります。
実習支援部相談支援課 電話:03-4306-1160

職種に関する相談受付

職種に関する相談も受け付けていますが、問い合わせの内容によって、連絡先が異なりますので注意が必要です。
「移行対象職種の該当性」について問い合わせたい場合は以下の連絡先となります。
実習支援部相談支援課 電話:03-4306-1185

「移行対象職種の追加」について問い合わせたい場合は、以下の連絡先になります。
実習支援部相談支援課 電話:03-4306-1182

監理団体などへの訪問

JITCOの職員は、情報提供や個別相談に対応するため、監理団体や登録支援機関の事務所訪問も行います。労務管理、職場の安全衛生などの相談対応を行うために、実習実施者・特定技能所属機関の訪問もしています。

技能実習制度説明会

技能実習生の受け入れ関係者向けの説明会も行っています。
制度の概要や技能実習生の要件、監理団体や実習実施者の役割など、外国人技能実習生の受け入れの基礎から解説します。

問い合わせ先は以下になります。
講習業務部 業務課 電話:03-4306-1160

技能実習生受入れ実務セミナー

技能実習生を受け入れるための、手続きなどの実務に特化したセミナーも開催しています。
団体監理型セミナーと企業単独型セミナーがあり、制度の内容、各種手続きや関係法令について説明します。対象者は監理団体や実習実施者などの担当者です。

問い合わせ先は以下になります。
講習業務部 業務課 電話:03-4306-1138

講師派遣

監理団体などが説明会や相談会を行う場合に、講師を派遣します。
そのため監理団体などが、傘下企業に技能実習制度について説明する機会を設けやすくなっています。

問い合わせ先は以下です。
講習業務部 業務課 電話:03-4306-1138

手続き支援

受け入れのためには、様々な申請や書類の作成があります。また書類は、外国人技能実習機構だけではなく、地方入国管理局にも提出が必要です。
JITCOは、この様々ある複雑な申請のサポートのため、申請支援サービスと申請書類の書き方セミナーを開催しています。

JITCOの申請支援サービス

JITCO職員が、申請書類の点検を行ってくれます。また点検だけではなく、外国人技能実習機構への提出や、入国管理局への取次まで行ってくれます。

問い合わせ先は以下になります。
申請支援部 企画管理課 電話:03-4306-1126

申請書類の書き方セミナー

外国人技能実習機構や、地方入国管理局に提出する申請書の書き方セミナーも開催しています。監理団体や実習実施者向けです。

問い合わせ先は以下になります。
講習業務部 業務課 電話:03-4306-1138

送出し支援

送出し支援

海外の送り出し機関がいてこそ、技能実習生がやってきます。
ですが海外の送出し機関が、独力で技能実習制度や、監理団体について理解することは難しいです。また日本の監理団体にとっても、送出し機関の情報は必要です。
そのためJITCOでは送出機関への情報提供・教材提供を行っています。また送出機関と監理団体の関係構築の支援もしています。
具体的には①送出し国・送出機関に関する情報提供、②監理団体と送出し国・送出機関とのマッチング、③送出機関に対する相談支援を行っています。

送出し国・送出機関に関する情報提供

実習生受け入れのために、送出し国や送出機関の選定が必要です。
そのために以下の情報提供を行っています。
①送出し国の事情、送出し国特有の手続き、その国ならではの規則
②具体的な送出し国と、具体的な送出機関の案内

問い合わせ先は以下になります。
国際部 電話:03-4306-1151

監理団体と送出し国・送出機関とのマッチング

送出し側と、受入れ側の交流のために、ジョイントセミナー・説明会などを開催しています。このジョイントセミナーは日本国内でも、また送出し国でも開催しています。
また、送出し国がどのような国か理解を深めるため、海外視察の実施もしています。

問い合わせ先は以下になります。
国際部 電話:03-4306-1151

送出機関に対する相談支援

送出し国で、送出機関向けのセミナーを開催してもいます。
技能実習制度の理解を深めてもらうためです。
またセミナーの開催だけではなく、パンフレットや教材、テキストを作成して配布を行っています。

問い合わせ先は以下です。
国際部 電話:03-4306-1151

人材育成支援

人材育成支援

JITCOは人材育成支援にも力を入れており、日本語能力や技能向上のための実習実施者・監理団体・特定技能所属機関の取り組みを支援しています。具体的には、①技能向上講習、②技能修得支援セミナー、③日本語教育支援になります。

技能向上講習

技能向上講習では、技能実習生、実習実施者の技能実習指導員、監理団体の職員などを対象に、上位級受検のための事前講習会を開催しています。

問い合わせ先は以下になります。
実習支援部相談支援課 電話:03-4306-1185

技能修得支援セミナー

職場の指導力向上のためのセミナーも行っています。
①技能実習生との向き合い方、②職場における目標の持たせ方、③実習効果の見える化の手法などのレクチャーがあります。
技能実習生、実習実施者の技能実習指導員、監理団体職員などが対象です。

日本語教育支援

日本語教育のために様々な支援を行っています。
①日本語指導担当者セミナー、②やさしい日本語の話し方セミナー、③日本語指導に関する講師の派遣、④日本語教材の提供、⑤日本語作文コンクール、⑥日本語相談の相談対応などを行っています。

①日本語指導担当者セミナーでは、技能実習生に必要な「聞く」「話す」力をつけるための指導方法を紹介しています。②やさしい日本語の話し方セミナーでは、日頃のコミュニケーションと実習指導時にも役立つ外国人材との「やさしい話し方」を紹介しています。

実習生保護支援・在留支援

実習生への手厚い支援も提供しています。入国後講習へ専門講師を派遣したり、総合保険の整備をしたりしています。
具体的には以下の6つです。

  1. 法的保護情報講習への講師派遣
  2. JITCO保険
  3. メンタルヘルスアドバイザー派遣
  4. 労災保険給付へのアドバイス
  5. 安全衛生・労災保険の情報提供
  6. 技能実習生の技能講習・特別教育受講
順番に解説していきます。

法的保護情報講習への講師派遣

>法的保護情報にかかわる講習にJITCOが専門講師を派遣します。
この専門講師は技能実習法令、入管法令、労働関係法令などのスペシャリストなので、講習の質を簡単に高めることができます。

問い合わせ先は以下になります。
講習業務部 業務課 電話:03-4306-1138

JITCO保険

JITCOは、JITCO保険と呼ばれる団体保険契約を用意しています。
技能実習生や特定技能外国人が、日本で病気などになった際に、状況によっては治療費などが補償されます。

メンタルヘルスアドバイザー派遣

Zoomを使ってメンタルヘルスアドバイザーが、技能実習生や特定技能外国人に個別面談、また研修などを行います。その結果をもとに関係者にアドバイスも行います。
Zoomによるメンタルヘルスアドバイザー派遣はJITCOが行いますが、通訳は申し込んだ側が手配する必要があります。
詳細はこちらのPDFに記載がありますのであわせてご参照ください。

問い合わせ先は以下になります。
実習支援部業務課 電話:03-4306-1189

労災保険給付へのアドバイス

労災保険は、技能実習生にも適用されます。
ですが労災保険を適用する場合には、給付内容の確認、海外からの証明書の取り寄せなど様々な手続きが必要です。
それらの労働基準監督署の申請手続きについて、東京のJITCO本部で、労災保険相談員のアドバイスを受けることができます。

問い合わせ先は以下になります。
実習支援部保険業務課 電話:03-4306-1172

安全衛生・労災保険の情報提供

安全衛生や労災保険の情報提供もしています。
具体的には安全衛生・労災保険の情報が載った冊子やパンフレットの作成をしています。

技能実習生の技能講習・特別教育受講

外国人が様々な技能講習をスムーズに受けられるように、教習機関リストをJITCOのこちらのページに掲載しています。
労働安全衛生法では、危険作業などの「技能講習」が必須なため、外国人に受けてもらうときには、上記の教習機関リストを利用するとよいでしょう。

技能実習生等の活動の紹介

JITCOでは技能実習生の活動の紹介なども行っています。
技能実習Days」では、講習や実習の様子や地域行事へ参加したときの様子、日本文化体験の様子などを配信しています。
JITCOチャンネル」では、技能実習生の声を動画で紹介しています。
交流プラザ」という好事例の紹介をおこなうページもあります。

賛助会員

J賛助会員という制度があります。
賛助会員の会費は、資本金が3,000万円未満の場合は1口10万円、3,000万円以上3億円未満の場合は1口30万円です。
賛助会員になることで、様々なメリットを受けられます。
例えば各種申請書類の作成のサポートを受けられたり、JITCOのセミナーで優待を受けられたりします。
以下で説明するJITCOサポートを受けることもできます。

JITCOサポート

JITCOサポートとは、外国人材活用の管理業務をサポートしてもらえるシステムです。主に一般向けの各種関連書式のダウンロード機能と、賛助会員向けの各種業務サポート機能があります。
以下に紹介する点がメリットとしてあげられます。

・各種書類に対応
監理団体許可申請、在留申請関連、建設・造船就労関連など、様々な書式に対応していて使い勝手が良いです。

・EXCELで書類作成が可能
申請書類の形式として、EXCEL形式が選択できるためデータベース管理が簡単です。

・効率的なデータ入力をサポート
入力の手間を省くため、監理団体、実習実施者、実習生、送出機関の情報がまとめられています。

・全データをクラウドに保管
クラウド保管なためセキュリティが万全で、ネット環境があればどこでも使用可能です。

・その他機能
書類作成だけではなく、実習生や特定技能外国人のスケジュールをまとめて管理するなどの機能もあります。

・ヘルプ機能
各項目に「?」マークがあり、マークを押すと入力ガイダンスが見られます。

・導入事例紹介
JITCOの「かけはし」に掲載されたJITCOサポートの導入事例を見ることができます。

まとめ

JITCO(ジツコ)、正式名称:国際人材協力機構について解説しました。
JITCOは技能実習・特定技能制度の総合支援機関、また養成講習機関として幅広い活動をしています。受け入れ・手続き・送り出し・人材育成・在留支援などの分野でサポートを提供しており、具体的には個別相談をしたり、セミナーを開催したり、講師の派遣などを行っています。
賛助会員になることで、さらに充実したサポートを受けることができます。

この記事を書いたライター
カナエル運営事務局

カナエル運営事務局

外国人材に関わる方向けに情報を発信する総合メディア「カナエル」の中の人です。 外国人採用をはじめ、特定技能・技能実習に関する有益な情報を発信します。